忘れられないフライ

ヘルシンキから帰国してひと月。幾つか鮮明に憶えていることのなかに、揚げたてのニシンのフライがある。 小ぶりで身が柔らかいからサクサクした衣と一緒に全部食べられて、つけ合わせのバターがたっぷり絡んだマッシュポテトとの相性も格別だった。 予約無しで訪れて、一度は振られたレストラン。 お店の雰囲気に嗅覚は正しく働き、それでは、と残りの滞在期間に予約をして余裕ある旅の恩恵を受けたのだった。

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梯子芸術

浜口陽三さんの版画と和田誠さんのイラストを目的に雨の街を梯子した。 版画というより絵画のように見える浜口さんの作品と、少しの特徴を的確にとらえ独自の線で描かれた和田さんの作品と。 背景を知り作者の言葉を目や耳にすることで、何となく好きだったことに、理由が見えてくる。 そうして作品に触れた感想を伝えあうと、その理由に深みが増すような気がした。

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面白さの理由

1年ぶりに彼女の笑顔と再会。 互いに幾つか状況は変わっていたけれど、変わらない記憶のなかにあるものに笑い、新しい日々のなかにあることに笑い、今共有する時間のなかにあるものに笑った。3時間半あがりっぱなしの口角と、知らず鍛えた腹筋。面白いことを一緒に笑うというより、彼女と笑うから面白くなるのだと思う。

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お酒とつまみと友達と | permalink | comments(0) | -
 
 

自分のやり方

いつも刺激をもらう人の新しい試みに触れ、また一歩本質に近づけた気がした。飾らない言葉で綴られたそれは、きっとページを重ねるほどにその人自身を高めていく。後ろから眺めるのではなく、並んで歩けるように出来ることを考えよう。与えられるだけでなく与えたいと思う。そうして自分なりのやり方を探すことから、それは始まっている。

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愛すべき人々 | permalink | comments(0) | -
 
 

惹かれる要素

山下公園前のホテルは2人の為に選んだお祝いの場所だったというのに、教えてもらった2階ロビーの、シックで落ち着いた雰囲気にすっかりテンションが上がったのは私達の方だった。訪れたことのあるオークラやハワイのハレクラニみたいな、ここならではという唯一無二の空気感。それが設立からの年月によるものなのか分からないけれど、普段こういう場所を利用しない私でもまた訪れてみたくなるものがある。洗練されているとかスタイリッシュであるとかは関係なく、雰囲気とか空気とかそういう曖昧なものが惹かれるホテルの要素としては圧倒的に高い。

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とある場所 | permalink | comments(0) | -
 
 

足を延ばした先

互いの用事を済ませた後、僅かな時間の隙間に秋の夕暮れ散歩。大きな家の立ち並ぶ住宅街を通り、アンティークの家具屋とイタリア食材のお店とパン屋さんに寄り、緑豊富な大学を抜けて、待ち合わせとは違う沿線に出た。それは都心でするいつものそれより、ずっとご近所感覚。我が家にと渡してくれたサラミと、教えてくれたパン屋さんのミルクフランスがとても美味しくて、これからは私も彼女のように少し足を延ばそうと思った。

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おでかけ | permalink | comments(0) | -
 
 

フィンランドデザイン展

フィンランド旅行の続きを府中にて。午前中からの雨が上がって東府中駅から大きな公園のなかにある美術館まで歩く道のりも、どこかフィンランドを連想させた。独立以前から現代まで、フィンランドの生活に根付いてきたものたち。現地で触れてきた幾つかのものをデザイナの紹介と共に改めて観ると、それらは以前よりずっと親いものになっていた。

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広がる世界

前出の噺家さん2人について全てを語らず、含みをもたせて客席の笑いを誘うという出だしだけで引き込まれた世界。舞台上からも感じた年齢故に、引き立つ面白さがあった。終わった後にも思い出しては笑いあって、目当ての人ではなかったのにまた観たい、聞きたいと思うのだから、私の落語世界は確実に少しずつ広がっている。

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10年の歳月

10年経っていた。それは改めて見る写真のなかの私達を若い、と思うくらいの年月であり、ここにいたらどんな風に年を重ねていたのだろう、と冷静に想像出来るくらいの時間。年に1度会う家族のなかに、時折知っている姿を垣間見るのは時を経ても変わらない。あの時また会えるよね、と思ったのとは別の形で会えているのだと思う。

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日々 | permalink | comments(0) | -
 
 

3つめの偶然

アアルト邸へ向かうのに乗り換えたトラムが間違っていなければ、Hannaと知りあうことはなかったと思う。空港に向かう途中、お土産の買い足しをせず真っ直ぐに行っていたら、遅い夏休みでドイツへ向かう彼女と再会することもなかっただろう。2つの偶然が重なり、写真を撮ってアドレスを交換した。そうして彼女のfamily nameの読み方は、私達夫婦の姓と同じ音だった。

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