中毒の一端

数ヶ月に1度訪れる鎌倉中毒の一端は、いつからかこの家族にもあるのじゃないかと思っている。穏やかな2人と著しく成長してゆく恥ずかしがりやの男の子。たとえそれが僅かな時間であっても、元気な姿を確認出来ればそれで満足。最大の問題点は、またすぐに会いたくなってしまうことだった。
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愛すべき人々 | permalink | comments(0) | -
 
 

脱力LOVE(倶楽部)

村上春樹さんの東京するめクラブに対抗して結成された脱力LOVE(倶楽部)、降り始めた雨と共に3年ぶりの始動。加地邸を訪れ、遅めのランチをしている間に太陽が顔を出し海へと向かった。それぞれ好きな場所から水平線を心ゆくまで眺める。気合いの入った天気も何だかね‥なんて脱力した部員らしく悪い予報を歓迎した風を装っても、こんな海をみんな見たかったのだった。
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海の会 | permalink | comments(0) | -
 
 

さよならの先に

いつもならあっという間にお腹へおさまるはずが、1年半ぶりの再会で夢中の会話に目の前のひと皿を忘れたのだった。気付くと2時間近くになろうとしているのに白い原型は全く見えていなくて、慌てて取り分ける。話し足りないままお別れするのは最初から分かっていたこと。またすぐに会えるような挨拶を交わしたから寂しい気持ちはしなかった。
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お酒とつまみと友達と | permalink | comments(0) | -
 
 

「コラージュ」展

マスキングテープの貼り方を手本にさせてもらい、手にいれた包装紙で友人へ渡すものを包んでみる。いびつな形がより包装紙の魅力を引き出して、立体的なコラージュになった。今まで文章だけをただただ読んでいたので、実際の作品をゆっくりと観る初めての機会を持ったのは先日のこと。抽象的なのに分かりやすい数々のコラージュは小さな笑いを誘い、文章を読んだ時に感じているものと同じだった。
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観る | permalink | comments(0) | -
 
 

向き合える場所

帰る前に、心を落ち着ける場所が必要だった。小さな話し声とBGMしか聞こえない店内で、以前来た時と同じ位置に座る。駅前の喧騒が嘘のような静けさは、先ほどまでの出来事をゆっくり噛みしめるのには充分な環境で、心の底からじわじわ訪れる喜びと向き合えた。きちんと消化したいほどの気持ちを持つのは、いつ以来だろう。気付けばずいぶんと久し振りのことのように感じた。
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日々 | permalink | comments(0) | -
 
 

幻のセレナーデ

毎年秋が深まると繰り返す散歩道がある。青空の広がる明るい休日は絶好の日和で、そんな時は布団干しへの未練をきっぱりと断ち切り電車に乗るに限る。スワローズの選手を気取った後どうしても目に入る混雑は上を見て解消し、団子も多少必要だからと並木道を外れては、時間をかけて歩いた。そうして聞こえてきそうにもないセレナーデは、心のなかだけで流すのです。
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おでかけ | permalink | comments(0) | -
 
 

12回の確約

先日、2015年のカレンダーと一緒に持ち帰ったスキミア。添えてくれたアイビーは半日歩きまわったら大分グッタリしていたけれど、たっぷりの水に放したら見違えるほど回復してくれた。部屋への彩とわずかな交流をも得て、カレンダーの為にわざわざでも足を延ばしてよかったと思う。その場で見たい気持ちを抑え毎月訪れる楽しみを今回も選んだ。そして来年、確実に約束されたものが12回出来たのだった。
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日々 | permalink | comments(0) | -
 
 

散歩道八分目

人で賑わうところをずっと歩いてきたので、目に見える静けさに吸い込まれる。偶然にも行きたいと思っていた場所だった。お茶だけのつもりが、揚げたてのプライドポテトを添えたランチプレートへと替わり、居心地のよさは目的地へ向かう途中だったことも忘れそうになるほど。こんな具合だから、もちろん計画通りの散歩道にはならない。次の機会に、と言いながら急ぎ足で通り抜ける住宅街を眺めるのも、私達の散歩欲を充分満たしてくれるのだった。
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おでかけ | permalink | comments(0) | -
 
 

完璧な夜

お店の人の雰囲気、ちょうどよい温もりのお絞り、数は少なくても確かな品揃え、先を愉しみにさせてくれる味のお通し、簡単に行けるようなところでは見られない日本酒…美味しく飲ませてくれる、と確信する為の術はいつからか身についていた。お酒好きの友人と綺麗な色のしめ鯖とが加わるなら、それは完璧な夜。
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お酒とつまみと友達と | permalink | comments(0) | -
 
 

雨ニモマケル風ニモマケル

身震いするような水の冷たさより、まだコートも着ていないというのに吐いた息の白さにびっくりした。そういえば気が早いと思われるツリーももう飾られていたのだった。14年の終わりが見えかけた10月最後の日に悪しき習慣を一つ断ち、身体に良きことを新しく習慣にしようと決めた。楽しく実行するには雨ニモマケズ風ニモマケズ…なんて無理をしないことも。私には私の細く長く続ける為のコツがある。それでも冬の寒さには負けないでいよう。
author: kikurair
日々 | permalink | comments(0) | -
 
 
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